函館ルーテル教会週報付録<16>3/22より
■温かい総会でした
先週の金曜日、札幌教会のスオミホールにて、北海道特別教区の第40回定期総会が行われ、須藤代議員と参加してきました。特別教区誕生40年ということです。そのころには道内に8つの教会があり、これを10教会、12教会と増やして、正式な教区に成長していこうというビジョンが共有されていました。全体教会やミッションボードの強力な支援があり、多いときには道内で9名もの牧師・宣教師の方々が働いて下さっていたのです。その頃から考えると、教会数が4教会(6会堂)、総会の正議員が教職4名、信徒6名の計10名というのは、少し淋しい教区総会であったのかもしれません。けれども、総会に集った議員の方々と真摯に、そして親しく教区の運営について話しあうことが出来た、温かい教区総会でした。正式な議事録は、後日送付されてくるはずですが、速報として、以下にトピックのいくつかを報告したいと思います。
■教区長報告から
2期4年を務めて下さった岡田教区長の報告は、この10数年をかけて取り組んできた道央地区の再編(4教会4会堂から2教会4会堂へ)、道東地区の再編(3教会3会堂から1教会1会堂へ)がひとつの形に落ちついたこと。このプロセスを通して様々な葛藤や重圧もあろうけれども、それでも神さまによって新しい1歩へと招かれていきたい、と前を向くものでした。教区としてはこの数年、①「4教会4牧師体制の堅持」。②「経済的な基盤の継続的な安定」。③「全体を見渡せる視野を持つ牧師・信徒の育成、訓練」、という重点課題に取り組んできており、その成果について触れられています。「身の丈に合った宣教体勢を整えていく」こと、またこの数年のうちに牧師の配置や働きについての具体的な検討がなされる必要があることについても触れられていました。
■主題と主題聖句
新年度の主題は、昨年同様「わたしたちは主の体」、主題聖句として「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分か尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です」(1コリ12:26-27)が提案され、承認されました。
■新年度の計画
昨年道東での教区修養会を開催したばかりであることから、新年度は教区を挙げての大きな行事は提案しないこととされました。そのかわり、各教会が力づけられるようなプログラムには、信徒育成基金からフレキシブルに支出しようと話しあわれました。すでに今年度の各教会の総会は終わってしまっているため、今年と来年の2年間くらいの間に、各教会が教区に宣教活動のための資金を申請することが出来るという計画です。函館教会も総会は終了してしまっていますが、役員会でどのようなプランが申請できるのか、また今後の教会の宣教につながっていくのか考えていきたいと思います。
■決算と予算
昨年の常議員会では、堀内会計の提起をもとにして、教区の会計についてかなりつっこんだ議論がなされたようです。その結果、単年度での赤字予算を編成することを止め、予算内で活動することを優先するという方針で予算編成がなされました。つまり、教区の活動についてかなりの支出抑制が求められるということです。とはいえ、最低限必要な会議まで削減してしまうわけにはいきません。議場でも真剣な協議がなされた結果、建築準備積立金の繰り出しをやめて、昨年度決算並の委員会費を確保するという修正案が可決されました。
■旅費規約の改定
2017年に改定された旅費規約に現状に則していない部分があるため、規約の改定が提起され、承認されました。大都市圏では宿泊費が7000円で収まらなくなっている事態に対応すること。航空機や鉄道利用時には領収書の添付によって実費を支給すること等です。すでにそのように運用されている実態に規則を合わせた形です。
■人事
2年ぶりに教区長選挙が行われました。教区長選挙の被選挙権がある教職は2人だけであり、無記名投票の結果、僅差でしたが小泉が教区長に選任されました。教区常議員を経験しないままですから、教区行政についての理解が浅く、しかも道南から教区全体をみていくことになりますから、正直かなりの難しさを感じます。あと2年後であれば、という思いもぬぐえません。しかし選任されたからには期待に応えていかねばなりません。教区長になると常議員会や人事委員会など、頻繁に上京しなくてはならなくなります。函館教会のみなさんが支えて下さらなければ、とてもこの重い責任を担うことは出来ないことですから、お支えの程どうぞよろしくお願い致します。なお、須藤代議員は、永年勤めて下さいました教区常議員の役割を終えることになりました。これまでの誠実なご奉仕に深く感謝いたします。それ以外の常議員会の構成は以下の通りです。
- 教区長:小泉基[函館教会]
- 書記・財務:岡田薫[帯広教会]
- 会計:堀内信良[札幌教会]
- 伝道奉仕:日笠山吉之[札幌教会]
- 教育・信徒常議員:太田満里子[恵み野教会]
- 社会:滝田裕美[札幌教会]
■新年度に向けて
教区がおかれている状況は、各個教会と同様、確かに厳しくもあります。けれども、せっかくやるなら笑顔で楽しく担っていこう、と話しあいました。北海道特別教区には、神さまが備えて下さったたくさんの恵みがあります。わたしに欠けたところが沢山あることは、すでに函館教会のみなさんはよくご存知のことと思います。わたしたちの力は足りませんが、神さまが用いて下さると信じます。どうぞお支え、ご協力をお願い致します。